交通・地図 インターネット割引券 リンク集 サイトマップ ホーム
箱根ガラスの森美術館
インフォメーション イベント 美術館 レストラン ミュージアムショップ 体験工房 庭園
 
 

船形水差

『水上に浮かぶ 幻の島』
ヴェネチアの起源は、西暦6世紀半ば、蛮族に追われたヴェネト族が安住の地を求め、蔦の生い茂る沼地、魚と海鳥しか棲まない荒涼のヴェネチア諸島へ移住したと伝承されています。そしてこの時、古代ローマ時代に発明されていた吹きガラス技法が、この地にもたらされ、ヴェネチアン・グラスが始まったといわれています。時代は移りゆき、街の中心を悠々とゴンドラが行き交い、ほとりに美しい中世の館が立ち並ぶ、水の都ヴェネチア。刻々とかわりゆく運河の水面や、優雅な気品を漂わせるその街並みは、高貴ではかなげなヴェネチアン・グラスを投影しているかのように見えます。やはりこの地がこのガラス芸術を生みだし、運命を共にしてきたのだという思いにかられます。
船形水差

船形水差

16世紀中頃ヴェネチア
アルミニア・ヴィヴァリーニ作(推定)
宙吹き、熔着装飾
高25.8cm


ラッパ形の脚台の上に、帆船形の杯身が付き、船首に注口が付けられている。青と無色のガラス紐で、網目状の帆を船首と船尾に作り付け、船尾の帆の先端には角笛状の装飾を付けている。舷側には青い斑点を4筒所につけ、ドルフィンの眼を象徴している。また向側面に無色のガラス塊(プラント)を付けて獅十面を型押して、その下部に船の吃水線を想わせる水平帯文が、細ガラス紐を巻き付けて表現されている。ムラノ島で名工として名高かったアルミニア・ヴィヴァリーニが1550年頃に創作したと伝えられる船形水差しが、大英博物館に所蔵されており、この作品はそれとほぼ同形式で、ヴィヴァリーニの作品と推定される。大英博物館の作品には、帆上にドルフィンが飾られ、注部に青いガラスの巻き付け仕上げが施されている。その点がこの作品と若干相違しているが、他はほとんど同形式である。なお、この船形水差しはヴェネチアン・グラスとして人気の高い作品であったから、17〜19世紀にも類型作品が作られた。

 

戻る
 
箱根ガラスの森美術館
〒250-0631  国道138号線沿い 〜年中無休〜
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48  TEL:0460-86-3111 FAX:0460-86-3114