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パブロ・ピカソ 彫刻-雄牛

『芸術家のみたヴェネチア』
高度な伝統技術と、形を自由自在に変える無限の可能性をもったヴェネチアン・グラスは、多くの芸術家をも魅了しました。20世紀には、画家、彫刻家、建築家、詩人などの自由な発想のデザインを、ムラノ島のガラス職人の技術で制作し、アート・グラスを続々と誕生させました。特殊な技術を必要とし、職人芸の域を出ることが稀であったガラス工芸の歴史に吹き込まれた新風は、伝統的な技術と共に今日も大切に育まれています。また、溢れんばかりの創造力が、魔法のように形になるのを目の当たりにし、新たな造形表現の世界に誘発された芸術家も多かったことでしょう。
彫刻-雄牛

彫刻-雄牛

1954年ヴェネチア
パブロ・ピカソ、エジディオ・コスタンチーニ作
宙吹き、熔着装飾
高33.0cm

ピカソはコスタンチーニの工房を訪ねて、自分のデッサンに基づいて制作された作品「おどけたふくろう」を抱いて、ご満悦の写真を撮っている。何事にも好奇心の旺盛だったピカソは、ガラスという扱い難い素材にも関心を示し、十数点のガラス作品の制作を、E.コンスタンチーニと共作している。この「雄牛」は、その初期の作品で、闘牛の雄牛をイメージして制作した作品である。

 

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