─ガラスのドラゴンたちと祝う─ 水の都のクリスマス展
ヴェネチアン・グラスは海棲動物、ドラゴン、草花など、生き生きとしたモチーフが装飾に用いられ、往時よりヨーロッパ各国の人々の目を楽しませてきました。現在、クリスマスはイエス・キリストの誕生日として世界中で祝われていますが、これらの装飾技法を用いた華やかなヴェネチアン・グラスからは、キリスト教にまつわる様々な意味や祈りを読み解くことができます。
その中でもドラゴンの装飾は17世紀頃からヴェネチアン・グラスに用いられ、ヨーロッパ中で大流行となりました。本来ドラゴンは「ヨハネの黙示録」や「聖ゲオルギウスの龍退治」などにおいて、強悪な力を持つ存在としてキリスト教圏では恐れられていました。しかしヴェネチアは東西貿易の中心地として、また文化の交流点として新たなドラゴンのイメージを東洋より吸収していったと考えられています。水や豊かさを司り、王権や高貴さのシンボルとしてのドラゴン(龍)は、以後ヴェネチアン・グラスの代表的な装飾となっていったのです。
アドリア海の女王が生み出した愛らしく、どこか神秘的なドラゴンたちと祝う、水の都ヴェネチアのクリスマスをご覧下さい。
会期:2011年11月15日 から 2011年12月25日 |